【足利市】十割蕎麦専門店 並木藪蕎麦 堀江店

「最初は寿司か蕎麦職人になりたかったんだよね(笑)」と、当時を振り返る

「並木藪蕎麦 堀江店」店主堀江克成さん

子どもの頃から食べることが大好きな堀江さん、「ほんと食いしん坊だったよ」とにっこり。

特に「母親が自宅で作る蕎麦は美味しかったね」と話してくれました。

そんな食いしん坊だった堀江さん、高校になり、就職活動に入ると

「自ら美味しい料理を作りたい」と、蕎麦職人を目指しました。

そのとき、求人にあった東京の名店寿司屋のご主人が、「私の知り合いで、浅草並木藪蕎麦というお店がある。素晴らしいお店なので、そこで修業をするといい」と紹介してくれたそうです。

高校卒業後、話はとんとん拍子に進み、江戸の蕎麦屋の老舗で、藪蕎麦御三家の一つに数えられる「浅草並木藪蕎麦」、2代目堀田平七郎さんの下で修業をすることに。

浅草並木藪蕎麦2代目 堀田平七郎さん
写真参照①

「修業は厳しかった。とにかく旦那さんが怖かったね。でも、厳しいからこそしっかり学べると思ったんです」と堀江さん。

はじめに任されたのは、膳立(膳の上に食器や料理を並べること)。

その後さまざまな工程を任され、修業は6年半に及びました。

当時、修業は3年と言われていたらしいのですが、堀江さんは堀田さんのすべてを学びたいと、自ら志願し修業を続けたそうです。

※修業時代の堀江さん/写真参照①

24歳の時、地元足利に戻り、自分の店「藪蕎麦堀江店」を創業しました。

東京の味を再現した蕎麦を提供したところ、お客さまから「しょっぱい」「からい」と言われたそうです。東京と栃木(足利)では、食文化の違いからかなかなかうまくいきませんでした。

ちなみに浅草並木では、ダシに対してかえしが8割くらいだったそうです。

悩んだ堀江さん、師匠である堀田さんのもとへ相談に行くと、「悩んでいい。修業したことを思い出し、今の自分としっかり向き合いなさい。地元の皆さんに愛されるお店作りをするんだよ」と助言をもらいました。

「ほんと、うれしかったね」と堀江さん。

並木で学んだ十割蕎麦と、試行錯誤しながらも完成したつけ汁を、今も変わらす地元の皆さんに提供し、今年で創業41年になりました。まさに、師匠である堀田さんのいう「地元の皆さんに愛されるお店」になりました。

藪蕎麦堀江店のおすすめ

けんちんそば
大根そば

「天もり大根そば」1600円

「大根そば」950円

「けんちんそば」1000円

▼足利市梁田町535 電話0284-71-2907

平日/午前11時30分~午後2時

土・日/午前11時30分~午後2時、午後5時~7時 

定休日/毎週木曜、水曜夜