
第154回 全日本剣道連盟「社会体育指導員(初級)」並びに日本スポーツ協会「剣道コーチI(専門科目)」の養成講習会・認定試験が3月7日(金)から9日(日)の3日間、群馬県高崎市の高崎アリーナで開催され、足利剣友会の相場駿さん(32歳・六段)が全科目満点での合格を果たしました。
この試験は、地域で剣道の実践的な指導を行う指導者の資質向上と、剣道の正しい普及・発展を目的とするもので、公立学校の部活動の地域移行という社会的背景も踏まえ、今後ますます重要性を増していく資格です。
本講習会には、全国から60名の中核的指導者が一堂に集まり、理論・実技を問わず厳正な審査が行われ、元警視庁主席師範や大学教授らによる採点のもと、3日間にわたるハードな試験が展開されました。
相場さんはこの試験に向け、論文課題や自宅研修など入念な準備を重ねて挑みました。
試験当日は朝8時半から夜18時半まで、座学と実技、稽古、テストを繰り返す過酷なスケジュールで、息つく暇もなく、「自分の剣道の真価と精神力が試される時間だった」といいます。
実技試験では、審判、形、試合といった場面で、自身が培ってきた剣道を発揮、「相手あっての自分」という言葉の通り、常に冷静に、そして誠実に剣を交えました。

相場さんコメント
資格は「目的」ではなく、「手段」です。「合格したい」「認められたい」そんな気持ちからではなく、「学びたい、そしてそれをいつか子どもたちに伝えたい」という想いから挑戦した今回の試験でした。
ここに至るまで、時に遠回りしながらも、着実に歩み続けた結果が、満点合格というかたちで実を結びました。
「剣道を教える(単に伝達する)人ではなく、剣道で教える(剣道を通じて心を届ける・共に育む)人」、「竹刀という剣は、相手に向けられると同時に、自分にも向けられています」と、相場さんの言葉には、深い学びと強い想いが込められています。
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1人の1歩より10人の1歩、10人の1歩より100人の一歩
剣道を通じて、子どもだけの成長を見守るだけでなく、保護者の皆様もお子様の成長を共に感じ、共に楽しめるような活動をしています