
スペイン・ベニドルムで5月9日から16日まで開催された「第22回弁護士サッカーワールドカップ(Mundi Avocat)」。世界各国の弁護士たちが集い、サッカーを通じて交流と競技を繰り広げるこの国際大会で、日本代表「JAPAN UNITED」がクラシックカテゴリー(年齢制限なし)を制し、日本勢初となる世界一の栄冠を手にしました。

その快挙の中心にいたのが、足利市在住の弁護士・小沼正毅さん(45)。
小沼さんが初めてこの大会に参加したのは2008年のスペイン・アリカンテ大会。当時は世界との差を痛感する結果となりましたが、その経験を糧に挑戦を続けてきました。
2016年には日本代表チーム「JAPAN UNITED」を結成し、自らキャプテンとしてチームを率いて活動してきました。

これまでの最高成績は2024年ドバイ大会での6位。あと一歩届かなかった世界の頂を目指し、今大会には全国から実力ある選手や指導陣が集結しました。長年チームを支えてきたメンバーに加え、新たな戦力も加わったことで、かつてないほど充実した陣容で大会に挑みました。
グループリーグでは、初戦のパリ戦を1対1で引き分けると、続くボスポラス戦に5対3で快勝。首位で決勝トーナメント進出を決めました。
決勝トーナメントは、決して平坦な道のりではありませんでした。準々決勝ではフランス・マルセイユを下し、準決勝ではインドネシア代表と激突。激しい攻防の末、勝敗はPK戦へ。

「準決勝のインドネシア戦が一番苦しかったですね。運にも恵まれましたが、何とかPK戦を制することができました。」
そう振り返る小沼さん。決勝のルーマニア戦も一進一退の攻防が続きました。試合内容では優位に立ちながらも最後までゴールを奪えず、再びPK戦へ。張り詰めた緊張感の中で勝利をつかみ取り、ついに悲願だった世界一が現実のものとなりました。

キャプテンとして意識していたのは、プレー面だけではありません。
「若手からベテランまで幅広い世代が集まっていたので、チームを一つにまとめることを大切にしました。ピッチ外でも積極的に声をかけ、選手一人ひとりの体調や精神面にも気を配りました」
国や世代の異なる選手たちと戦う世界大会では、技術や戦術だけでなく、チームの結束力も勝敗を左右します。そのような中で、小沼さんのリーダーシップは、チームを優勝へと導く大きな原動力となりました。
優勝が決まった瞬間、小沼さんは歓喜と安堵のあまりピッチに倒れ込みました。長年追い続けてきた夢が実現したことで感情が込み上げ、しばらく立ち上がることができなかったといいます。
2008年の初出場から18年。数々の悔しさを乗り越え、仲間たちとともにたどり着いた世界の頂点。その快挙は、日本の弁護士サッカー界に新たな歴史を刻みました。
しかし、小沼さんの挑戦はまだ終わりません。
次回大会では新たなカテゴリーへの参戦を予定しており、2部門制覇という新たな目標を掲げています。
世界一という夢を実現したその先には、さらに大きな挑戦が待っています。

































