【千歳整骨院 小林先生 骨のお話②】

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今回は、肩の痛みについてお話していきます。
よく耳にするものでは、五十肩がありますね。四十肩、五十肩と呼び名はありますが、正しくは肩関節周囲炎といいます。40代以降の方に発症することから、俗称として四、五十肩と言われ60、70代でももちろん発生します。主な症状として、腕を上げると鋭い痛みで挙げることができなく、手を後ろにもっていくときも同様の痛みが発生し、上着を着るとき、シートベルトに手を伸ばした時などの動作で痛みがでます。肩こりの鈍い痛みとは違い、鋭い痛みが特徴的です。原因は、はっきりとはわかっていないのですが、肩関節周囲の軟部組織が硬くなって痛みがでるとされています。

五十肩と症状が似たもので「腱板(けんばん)損傷」があります。こちらも、40代以降から発症しやすく、症状も腕を上げた時の鋭い痛みのため五十肩と見極めが難しいものです。「腱板」とは肩関節を安定させ動かす筋肉の総称で、この腱板が使いすぎや加齢による変性で肩関節と擦れ合い摩耗するように部分的に損傷したものです。40代以降の方で、野球や水泳など腕を動かすスポーツをする方や仕事で重い物を持ち上げる方などに多く、腕の上げ下ろしで痛みが出る、夜に肩の痛みが強く出るなどの症状があります。

今回は、四十肩と腱板損傷を取り上げましたが、肩の痛みの原因はこの他にも多くあります。40代以降で肩に痛みの出る方の多くが肩関節の可動域が狭く、狭い可動域の中で動かしているうちに痛みが出ていることが多いです。
痛みの原因を見極めることは個人では難しく、症状の時期に合わせて安静にするか動かすべきかを見極めることが大事になります。

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