佐野市赤見町に工房を構える天明鋳物師・江田蕙さんの二男・江田朋(本名・朋哉)さんが、3年間の修行を終えて佐野に帰郷。4月9~11日、佐野市市民ギャラリーで作品展を開催しました。
朋さんは、東京藝術大学大学院美術研究科を修了後、釜師・長野垤志氏(埼玉県桶川市)に師事、3年間修行に励んできましたますこれまでに、「第60回東日本伝統工芸展」の奨励賞を受賞するなど、これからの天明鋳物を支える若き作家として期待が寄せられています。
今回の作品展では、今までの成果を見せる茶釜を中心とした作品約15点を展示。初日から多くの人たちが来場し、修行の成果を鑑賞していました。
朋さんは「佐野市は、天明鋳物に対する理解が深いので、作家にとっては、制作にいい環境だと思います。これからは、茶道をやっていない人にも興味を持ってもらえるような、皆さんが見たら忘れない、『これは何だ?』と思っていただける作品を、思うがままに作っていきたいと思います」と語っています。
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