「剣道六段審査」が4月29日(月)、京都市体育館(かたおかアリーナ京都・京都市市民スポーツ会館)で開催されました。
受審したのは全国の強者664人。
栃木県からも選ばれし剣士が参加し4人が合格、中でも足利剣友会の相場駿さんは31歳という若さで合格しました。
※「剣道六段審査」への段位審査を受けるには、5段の段位を有し5年以上の修行が必要です。また、範士または教士八段、71歳未満者が審査員にあたるという厳しい条件があります。
審査には、インターハイで活躍した選手や有名剣士も受審しました。
1次で「実技」審査を行い、合格した剣士が2次の「形」審査へ進みます。
相場さんと同じ最年少の受審グループには、トップ剣士の高橋萌子さんほか、様々な大会で活躍してきた剣士がおり、「はじめは少し緊張しましたね」と話してくれました。
審査では、「基本に忠実に、いつも通りの力を出そうと心がけた」相場さんは、見事、1次を突破!
2次審査も落ち着いて挑め、合格を果たしました。
相場さんのコメント
合格した瞬間は、感謝の気持ちで一杯でした。
応援してくれた子どもたち、この審査会へ送り出してくれた、足利剣友会の山口会長、剣道関係者のみなさんと家族。
そして、ここまで頑張った自分を褒めてあげたいと思いました。
また、審査会でもたくさんの気づきがありましたが、やはり大事なのは基本です。
今後も子どもたちに基本の大切さと、剣道の楽しさを伝えていきたいですね。
■相場駿さんプロフィール
小学3年生から剣道をはじめ、4年生の時に足利剣友会へ入会。その後高校生まで約9年間、足利剣道連盟・足利剣友会、各小中高等学校で腕を磨く。
高校3年生の時、恩師からの後押しもあり教師を目指すことに。大学を卒業すると、埼玉県の小学校の教諭として教壇に立つ。
教員時代は、子どもたちと全力で向き合う毎日。大変なこともあったが「楽しかったですね」と振り返る。
20代半ばに大病を患い、地元足利の病院に入院。
2022年に退院しますが、なかなか思うように体調が戻らない日々。
悩んでいたところ、恩師である、足利剣友会代表の山口ヨシ子さんから「リハビリがてら道場に来てみたら」と声を掛けられ、不安もあったが道場に足を運ぶ。
徐々に子どもたちとも打ち解けると、山口代表の支えもあり、本道場の指導者に。
現在は、足利剣友会での指導をはじめ、公益財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団(スポーツ振興課 足利市総合運動場管理事務所)に務め、子どもたちにスポーツの楽しさを伝えている。
●足利剣友会では、生徒を募集しています。
■稽古日(月・水・金)
■会場 主に足利第三中学校