劇団Cielの第6回公演「冒険者たち」。
演者のみなさんの強い想いと、努力が実りました。
会場は足利市民プラザ・小ホール。
舞台と客席がとっても近いため、歌やダンスの臨場感も抜群です。
公演が始まると、そこは、港で行われる船乗りねずみたちのパーティー会場。そこへ現れた町ねずみのガンバと、マンプク。
飲めや歌えや大騒ぎ。
そんな大宴会中に、ケガをした一匹のねずみ忠太が現れます。
忠太は「皆さん聞いて下さい。僕の故郷がイタチ(ノロイ)に乗っ取られ、仲間が苦しんできます、どうか助けて欲しい」と。
正義感の強いガンバを中心に、ヨイショ、イカサマ、ガクシャ、シジンほか、個性豊かな仲間が忠太の仲間を助けに、冒険を始めます。
物語の途中には、楽しい歌や躍動感あふれるダンスもあり、客席も引き込まれていきます。
私が好きだったのは、ノロイとイタチの登場シーンです。
はじめ、何を言ってるのか?よく分からなかったのですが、コレがなかなか面白い。
微妙に言葉になっており、会場からも笑いが。
さらに、このノロイ役の小林豊さんの迫力ある演技に魅了されました。
「ノロイ・イタチカッコいい」と。
代表の長谷川さんコメント
「このような状況下の中で、ご来場いただきありがとうございます。公演開催について、稽古について、今、演劇に関わる意味は?企画スタートから様々な事を考え続けた日々でした。そんな中、ひとり、ふたりと『冒険者たち』が集い、共に考え、悩みながら本番に向けて準備を進めてきました。多くの支えがあって、私たちCielは舞台に立つことができます。ガンバと仲間達の冒険が、心のワクチンとなれば幸いです。」
【冒険者たち】作=斎藤惇夫、脚本=平石耕一、演出=長谷川敏夫