【足利市】日本の伝統美を伝える 金彩工房粋宝苑

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創業55年

「金彩工房粋宝苑・(有)野口染芸・人形工房野口」

代表の屏風絵師 野口雅宝(晶彦)さんを紹介します。

屏風絵師の野口雅宝さん

野口さんは6年前、父親で現会長・創業者の野口幸三郎さんから会社を継ぎました。

引き継いだ当初に不安はありましたか?と伺うと、「取引先や関係者の皆さんが気持ちの温かい人たちばかりで、まったく不安はありませんでしたね」と当時を振り返っていました。

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野口染芸(旧野口型紙彫刻所)は、もともと着物を染める型紙を作っていましたが、その型紙には、デザインが必要でした。野口さんは、「自分がデザインに携われば、自社だけで製品を作成でき、会社として理想的な形になる」と思い、絵を描くことが好きだったことも高じて、屏風絵師を目指したそうです。

創業者の野口幸三郎さん(80)

高校を卒業後、勉強のため、新潟と京都でデザインを学び入社。当時は繊維業も調子が良かったそうですが、時代とともに景気が悪くなり、「このままやっていてもじり貧で駄目になってしまう」と悩んでいました。そんな時、先代の幸三郎さんが、着物業で培った技術を生かすことのできる屏風に目を付けました。

その屏風を東京の屏風店に持ち込むと、「金箔を使った素晴らしいデザインだ。ぜひ、取引したい」と好評を得ると、その高い芸術性が評判となり、瞬く間に全国の有名店にも提供を始めました。

その後、屏風創作に留まらず、人形の販売も始めると、工房を持つ弊社ならではの、他に無い人形と屏風の組み合わせが人気となり、多くのファンをつかみました。

野口さんは、「屏風絵師という仕事を引き継ぐ人は少なくなっていますので、今後も感覚を研ぎ澄まし、付加価値のあるこの仕事に誇りを持ち続けていきたいですね」と話してくれました。

工房/人形工房「野口」、金彩工房「粋宝苑」

足利市八幡町3丁目15-7 ℡0284-72-2642

時期になると、店内には多くの人形たちが飾られています

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